誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~
給湯室にて
「アハハッ、アハハハハッ……
それで?斉藤さんには、どんな薬教えてあげたの?」
「ネット検索で適当なのをね……
はぁ~、も~やめてっ、思い出したくないって~~」
翌日のランチタイム――
頭を抱える彩を前に、理香は笑いが止まらない。
「アハハハッ、アハハハッ、いきなりバレバレだったんだ。
…ったく、彩の天然は国宝級だね。
でも…あのデカメガネとマスク姿は…グフ、グフフフッ…マジ笑えるし…うぐっ、ゴホッ…」
理香はあたしが作った豆ご飯のグリンピースを、思わず喉に詰まらせて咳き込んだ。