誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~


敬のアパートに誘われたとき、彩はためらわなかった。



「今日は、大丈夫な日だから…」



年上の女性の甘く掠れた声が、青い性を煽り立てる。



「彩先輩……ヤバいっす。俺、もう、止まんね…」



彼女のすべてを奪いたい、自分のものだという烙印を身体中に刻みつけたいという雄の本能が敬を突き動かす。



「ぁ、んん……ん、ふぁっ…」



半開きの可愛い唇から上がる乱れた息が、ピンクに染まった透き通る白い肌が、熱にうなされたように潤んだ瞳が…そして、艶かしく揺れる腰の動きが、敬の快感をしぼり上げてゆく。



「敬、敬っ……あ、あぁん…いっ、いいっ…あ、あっ……あぁぁあんっ!!」



ベッドが軋むくらい激しく突き上げられ、深く貫かれ、彩の中に敬が溢れるほどに満たされる。




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