誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~


「ヤダよ~。そんな嫌なら断ればいいじゃん」



「考えようによれば、いいチャンスなの。その気もないのに、もうこれ以上からかわないでって、一度ちゃんと会って言っときたいの」



「じゃあ、一人で行けば?」



「ムリムリムリムリっ。あのタラシ光線乱射されたら、抵抗できる自信ないしっ…」



「じゃあ、いっそ寝てみたら?」



「ヤダ。あそばれて、捨てられて終わるの、目に見えてるもん。あたしはもう、そんなことやってる年じゃないんだから」



「え~、もう~、しょうがないなぁ…」



さんざん渋ったあげく、転んでもただでは起きない女、理香が打った次の一手はこうだ。



「あたしのタイプのイケメンをもう一人連れてきてくれる…って言うんなら…行かないこともないけどさっ」




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