誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~
再び、第三会議室へ
目覚めると、見知らぬ部屋の、見知らぬベッドの上にいた。
…ここ、どこ?
ヤバい…記憶が…ない…
ドクドクドクドク…鼓動が一気に逸る。
落ち着いてと言い聞かせ、シーツの中を恐る恐る覗いた彩は、さらに驚愕の事実を知ることに。
うぁ~っ!
何か見たこともないシャツ着てるし。
あ~、頭痛いし。
二日酔い?
確か昨日は、西麻布のバーで飲んで…
敬の車で家まで送ってもらって…いや、家まで…送って…もらったっけ?
あ~~ダメだ、それ以上思い出せない。
「お目覚めですか?お姫様?」
コンビニのレジ袋を手にした敬が、まるで王子様のような眩しい笑顔で部屋に入ってきた。
あ……