誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~
一瞬にして、毛細血管が開き、噴き出した血液がドドドドッと波打つように身体中を駆け巡る。
頬も耳も首筋も真っ赤に染まった彩を見て、敬はこらえ切れずに吹き出した。
「プハッ、アハハハッ…な~んてウソウソ。あんな泥酔い状態じゃ、ここまで連れてくるだけで精一杯ですよ」
「んもぉおっ、あ…でも、このシャツは…」
「ああ、新品じゃないけど、ちゃんと洗濯してるから大丈夫ですよ」
「いや、そういうことじゃなくて…」
「さすがにあのヒラヒラワンピースのまま寝かせるわけには…
それに、ハウスさせられて、一晩ソファで悶々としたわけだから、ヌードを拝むくらいのご褒美があってもバチは当たらないでしょう」
ヌ、ヌ、ヌードって…
ハウスって…
極度の羞恥から、身体をカチンコチンに強張らせた彩の肩に、したり顔の敬の手が伸びる。
「それとも…ご褒美は、今からたっぷり頂けるのかな?」