誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~
パウダールームにて
彩をベッドに降ろすと、敬はシュルリと音を立ててネクタイを外し、シャツを脱ぎ捨てた。
あらわになった逆三角の逞しい肢体に、思わずゴクリと生唾を飲み込む。
敬はふんわりと甘く微笑むと、髪に、耳に、首筋に、鎖骨に…触れるか触れないかくらいの優しいキスを落としながら、ゆっくりと彩を押し倒し、しなやかな指先で身体のラインを撫で上げた。
「…ぁ…ふぅ…」
ゾクゾクと肌が粟立ち、意識が途切れそうになっていく。
いつの間にか部屋着を腰の辺りまでずり下ろされ、こぼれた両胸の膨らみを弧を描くように揉みしだかれる。
ツンと尖った胸の先端を、唾液を塗りつけるように舌先でなめ上げられると、彩のぷっくりとした小さな唇から艶かしい吐息が漏れる。
「あぁっ……、んんっ…」
しっとりと吸いつくような美肌を存分に堪能した指先が、突如、純白のレースで縁取られた小さな布地へと滑り落ちた。
「やっ…」
身体がビクンと跳ねる。