誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~
が、すでに熱く溶け出した彩の中に、敬の中指はズルズルと呑み込まれていく。
「んっ…んっ…、んあ…っ…」
めくるめく快感が、シーツに滴り落ちるほどに溢れ出る。
「ヤバいよ、彩。すんげぇ濡れてる」
「そ…そんな…、こと…言わ、ない…でっ…」
ぐっしょり濡れたシルクのショーツを剥がし取ると、敬は彩の密やかな場所に顔を近づけた。
「やぁ…っ、やめ…て……あっ、いゃあ……!」
じっくり、ねっとり、うごめく敬の舌遣いに、身体の奥底からじんじんと甘い疼きが押し寄せる。
「ねぇ、次はどうしてほしい?」
「…ん、んんっ……知ら、ない……っ」
しかし、最も感じる部分を熱く濡れた舌でしゃぶり尽くされ、身体の歯止めがきかなくなった彩の唇から、やがて淫らな言葉がこぼれ落ちる。
「もっと……、ほしぃ…」
敬はフッと口元を緩めると、羞恥に全身を薔薇色に染め上げた彩を楽し気に追いつめる。
「もっと、何がほしいって?聞こえないよ…」
「…っ……、敬の、意地…悪っ……んぁ、あぁん……も、もっと…いっぱい…敬の、…全部がっ…ほしいっ」