誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~
「溺れちゃうって思うくらい、俺に感じちゃった…って」
「えーっ?」
肩に巻きつけられた敬の左手が、カシュクールブラウスの胸元へと滑り込む。
「や、やんっ…」
「これ以上、俺に抱かれたら、淫らな女になっちゃう…って」
さらに掠れた声音で囁かれ、彩は耳まで真っ赤になって抵抗する。
「ヤダっ、もう言わない…」
「言わなきゃ止まんないから」
たわわに熟れた胸の膨らみを、骨張った大きな手で包み込むように揺すられる。
「やんっ、んもぉおっ…わかったから離して」
チェックアウトの時間が迫っている。
この場を何とか切り抜けようと、彩は顔から火が出る思いで、恥ずかしい言葉を繰り返した。
「溺れちゃう…って…思うくらい、敬に…感じ…ちゃった。
これ以上、敬に抱かれたら……淫らな、女に、なっちゃぅ…」