男子高の女子高生!!!!上
『あや・・・』

綾香はワンワンと泣きだした。

『ねぇ!!!せめて海斗の傍にいさせてよぉぉっ!!!!』

『綾香、何言って・・・』

『ねぇ!!!!海斗ぉ!!!!海斗、私は失明になったのよぉ?!海斗が傍にいなかったら私ッ』

綾香があんまり泣きじゃくるから。

失明になったのは俺のせいだったから。

俺はわかった、と言えざるをおえなくなったんだ。

ずっと好きだった双葉に会えなくて。

気持ちは変わんなくて。

もちろん今も好きで。

だけど俺のこの胸の痛みより綾香の方がずっとつらくて。

そんな事をぐるぐる考えまくって。

そんで、父親が死んで。

俺がばぁちゃんちにもどる事になって。

綾香は着いてくる事になって。

全部。

全部。

俺の心も、自由も縛られた。

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