男子高の女子高生!!!!上
わかりあえた瞬間
双葉サイド~・~・~

私はあれから海斗と話していない。

いや、私が避けてるからだけど。

ホント、私ってガキだよね。

でも今会ったら、きっと私は海斗に思いをぶつけてしまう。

むしろ、ぶつけてしまいたい。

砕けてしまえばいい。

でも、そんな事しても無意味だ。

するとその時、

「は~るっ」

優輝が私に抱きついてきた。

「ぅあっなんだよ」

「あ、あれ?春ってなんかいい匂いすんね」

「は、はぁ?」

「いや、別に。ただ、女みたいって事を言いたかった」

よく考えればそれって男子としては結構傷ついたりするんじゃない?

私は男子ぶってみた。

「し、失礼だなっ。俺は正真正銘の男子だ!!!!」

「はは、そういうと思った」

優輝はそう言って私の口にポイ、と何かを入れた。
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