男子高の女子高生!!!!上
「どうしたんだよ、春」

「ぅあっな、なんでもねぇよっ」

「はは。挙動不審になりすぎだろ、お前」

「うっせぇな。早く行こうぜ」

私はそう言うと体育館に向かった。

体育館のはすでにたくさんの人であふれていて、新入生がピシッと並んでいた。


「凄いな、この人の量・・・」

陸が言う。確かにこれは例年に比べて多い気がする。

「じゃ、俺らはここで。じゃあな、春、陸」


優輝達」と別れ、私と陸は2-3の席のところに座った。

長い長い、長すぎる校長、いや、お父さんの話が終わってぐったりした私は陸と教室に向かった。


教室に入ると木の匂いがした。

私の席は窓側に近くて、一番後ろの席だった。
ストン、と座り私は窓の外を眺めていた。

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