男子高の女子高生!!!!上
「なんで?」

海斗はまたストレートに聞く。

私は仕方なく全ての事を話した。

話し終えると、海斗はなるほどな、と言ってうなずいた。

「どうして、海斗はー・・・」

「俺は、父親が死んだから、ばあちゃんの家に居候してんだよ」

「なんか、ごめん・・・」

海斗とこんなによそよそしい会話をしたのは初めてだ。

久しぶりに会ったから、だよね。

・・・沈黙。

「あ、あの・・・この事は・・・」

「あぁ、いわねぇよ」

良かった・・・。

・・・沈黙。

「なんか・・・はは・・・」

なんとなく私は沈黙を破った。
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