ブラック王子に狙われて①
Chapter 1
今日から下僕!?
「あー疲れたぁ」
「高校生にもなって、スポーツテストはありえないよねぇ」
「ホントだよ」
体育の授業を終えて、更衣室から教室へ戻る途中。
「ゆず、ゴメン。先、行ってて」
「またぁ?」
「うん、すぐ行くから」
「あーハイハイ。頑張って~」
“ゆず”こと、佐伯柚子(サエキ ユズ)。
私の秘密を知る唯一の友達で大親友。
手を振るゆずと別れて、駆け足で屋上へ。
屋上のドアを開け、辺りを見回す。
ヨシ!!誰もいないね?
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