ブラック王子に狙われて①
「それに、絢の秘密を黙っててくれるんでしょ?」
「下僕っていう条件付だよ?」
「けど、人前では王子キャラなんだから、人前で下僕はしなくて済むんじゃない?」
「あっ!!」
「だったら、彼の前だけ我慢しな」
「でも……」
「じゃあ、“パット”バラされてもいいの?」
「う゛っ……」
「んじゃあ、仕方ないね!諦めな」
「ゆず~ぅ」
「アタシ、知~らない」
「そんなぁ~」
放課後が気になって、午後の授業は上の空。
はぁ……。
あっという間にHRも終わり。
ど、どっ、どうしよう………。
い、行かないと……バラされる。