ブラック王子に狙われて①


……とある日。


ユウが部室の掃除当番らしく、俺は昼休みを1人で過ごす事になった。


そんな俺に……


「ねぇ、今日珍しく神宮寺くんが1人だよ」

「今日なら一緒に食べられるんじゃない?」


何処からともなく聞こえてくる。


マジかよ。


俺は購買でパンとお茶を買い、教室へ戻るフリしてウザい女子を撒いた。


はぁ…やっと撒けたな。


着いた先は屋上。


夏日でかなり暑いが、ウザい女子に囲まれるよりマシだ。


俺はベンチに座り、さっさと昼飯を済ませ…横になった。


屋上なだけあって、風が吹き抜け、意外と気持ちいい。


昼寝でもしようと目を瞑った瞬間!!


ガチャッとドアが開く音がした。


ヤバッ……バレたか?


身動きせずじっとしていても、話し掛けられる様子は無く。


かといって、再びドアが開く音もせず…


俺は恐る恐る身体を起こして…入口の方を見た。



すると―――――!!




< 123 / 150 >

この作品をシェア

pagetop