ブラック王子に狙われて①
Chapter 3
恋の迷路
お母様の手作りの昼食を頂いて…
午後も数学の勉強に専念。
宣言通り“俺様”な態度は封印してくれてる。
口調は相変わらず“俺様”だけど。
フフッ。
態度があからさまに優しくなった。
人って、こんなに変われるもの?
「絢、そろそろ暗くなるから送ってやる」
「えっ?だ、大丈夫です。1人で帰れますから」
「俺が送りたいんだよ。送らせろ」
「………はい。お願いします」
“送らせろ”……やっぱり俺様。
けど、暗くなるからって心配してくれる気持ちは嬉しいよ。
これって、“ツンデレ”ってやつなのかな?
どうなんんだろう……。
帰り支度をして、玄関へ行くと。
リビングからお母様が出て来た。