ブラック王子に狙われて①



「お夕飯も食べてったらいいのに…」

「い、いえ…。今日はもう遅いので。お昼ご飯ご馳走様でした。とっても美味しかったです」



玄関先でお礼を述べると…




ガチャッ。




「ただいま」

「あら、帰って来るの今日だった?」

「もしかして、忘れてた?ん?慧の彼女?」

「あぁ」

「は、初めまして…市村 絢です」




突然の訪問者。

話しぶりからして…身内だよね?

!!!

顔が…慧くんに似てる。

って事は……お兄さん?




「あっ、晋(シン)絢ちゃんを送ってあげて?」

「えっ!?だ、大丈夫です…」

「お袋、俺が送るからいいって」

「いいじゃない。晋、車で送ってあげて?」

「あぁ、いいけど…」


< 81 / 150 >

この作品をシェア

pagetop