ブラック王子に狙われて①
お母さん、心配で見に来たみたいね。
部屋はクーラーが効いていて、
私にはタオルケットが掛けられていた。
ブ―――――ッブ―――――ッブ―――――ッ……
!!!!!
私は飛び起きて、携帯の画面を。
………何だ、ゆずからか。
って!!
何、期待してんの!?
もう……来るワケ無いのに。
ゆずからのメールは、
『宿題進んでる―――??』
進むワケないじゃん。
――――――――宿題
昨日の出来事が頭を過る。
やっと、彼の本心を聞く事が出来たのに…。
受信トレイに“慧くん”の文字。
今朝、開いたメールを再び見る。