さくらいろ


「メアド、交換しない?」


ポケットの中のケータイ。

金色の雪の結晶が揺れた。














「杏里おはよー」

「あ、美夏! おはよ」


美夏がめずらしく朝から勉強してる。

言っちゃ悪いが、変な光景だ。


「ど、どうしたの」

「昨日1つも勉強しなかったから…宿題やってるの」


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