さくらいろ


もう止まっている暇なんてない。

いつまでも泣いてられない。


明日正直に胡桃に話そう。

この気持ち全部。

神木が好きでどうしようもないことも、胡桃のことも同じくらい大切で大好きだってことも。


それで、分かって欲しい。

正々堂々と戦いたい。


「……はー…」


泣き疲れて目が腫れているのが、鏡を見なくてもわかった。

喉もすごくカラカラだ。


むくりとベッドから起き上がった。



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