さくらいろ


「荻野! 平気だから!」

謝らないでよ、と焦ってなだめる神木くん。


「ごめんなさい! 大事な腕と大事なバッグにごめんなさい!」

そう言った。


「……あはははっ!!」


「え…」



目を見開いた。

え、何これ。


神木くんが



笑ってる。



声をあげて、笑ってる…?




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