王子と姫の事情
突っ込みたい衝動を抑え俺は

もう一度その手紙に目を戻した。


――――――――――――――――

伊緒様♡

私はあなたのことをずっと見ていました。

私は世界で一番あなたを思っています。

よかったら私とおつきあいしては

いただけないでしょうか?

放課後、体育館裏にお待ちしてます。


――――――――――――――――

まず最初。

『伊緒様♡』

なんだ?

俺は知らないうちに君の王子さまにでもなっていたか?

それはびっくりだ。

次。

『私はあなたのことをずっと見ていました。』


こえーよ!!

ってか無理だろ!!

いやほんとこえーよ・・・
< 3 / 15 >

この作品をシェア

pagetop