王子と姫の事情
バァーーーン


それはそれは大きな音でした。

新入生はもちろんのこと

先生も全員こっちに注目した。



さっきのことがあって

制服は汚れていて

顔には猫に引っ掻かれた跡があって

さらにちょっと不機嫌だった

俺の姿は

たぶん自分でも関わりたくないと思うくらい

不良に見えただろう。
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