ラビリンス
一本道を歩いて行くと声をかけられた。
「やあ、お嬢さん
良かったらパーティーに、寄ってかないかい」
「止めときなさい
お嬢ちゃんは見た所
王子様の招待状をお持ちだから。」
私をパーティー誘った男は、色っぽい女性に静止され
私が持って居る手紙をみた。
「ああ、本当だマダム先程いらした、
王子の招待状ですね。マダム、この方に忘れ物を預けましょうよ。」
そう言うと私に男は綺麗な靴を手渡した。
私は受け取らずに尋ねた。
「その、王子様ってどこに行きました」
マダムは、やんわり
笑うとこう言った。
「教えてあげても良いけど、このガラスの靴を王子様に返してくれたら教えて
あげる」
妖艶な笑みにクラクラしながら、
私は、だんだん
深みにハマって行くような気がした。
段々、私は用事が増えている…。
そして、何かを受け取るたびに、厄介ごとが増える予感がする…
結局、私の手にはガラス靴と手紙が握られていた。
私には選択の余地がなかった。
私には情報がなく、
私が欲しい情報をマダムが握っていたからだ。
切り札がない方が負けさ
ライアーゲーム
また記憶の扉が開いた。
ライアーゲームって…
< 5 / 19 >

この作品をシェア

pagetop