ラビリンス
お姫様達の後ろ姿を見送りながら、私は途方にくれた。
木の株に座り込んで空を見上げてみると
遠くから怪しげな雲と虹をバックにした
またまた、怪しげな二人組が現れた。
ドリランドクエスト
どこかで聞いた事があるような…
私は取りあえず、二人組と目を合わせないように自分の足元をみた。
話し掛けられても、困るからだ。
見た感じ、王子…
王子居るじゃん
「すみませんアナタ王子様ですよね」
私に訪ねられて、明らかに王子じゃない方が答えた。
「違う。俺は戦士だ
お前は、僧侶か…」
アナタに聞いてないし、なぜ私が僧侶に見える
ツッコミどころ満載だけど、そこはおいといて…。
私は、もう一度聞き直した。
「王子様ですよね青の鎧の方」
私の問いかけにワンテンポ遅れて青の鎧の男が答えた。
「僕ですか…以前はそう呼ばれていました。しかし、ある日
………
で、その時…
…危ない…


…で
…今は
…なんですよ
勇者と呼ばれています。」
「…ゆ、勇者ですか」
終わった瞬間を見計らい、私は叫んだ。
吐き出した瞬間、
疲れが襲う。
疲れたよ
説明が長いから
途中から話が判らなかったし…。
「と申しましても私は…」
私が息を吐き出した瞬間、また勇者が話し始めた。
「…」
慌てて私は話題を変えた。
「戦士と勇者って
ドリクエ3
みたいですね
だから僧侶を捜してるんですか
…じゃなくて…」
思わず疑問文になる所だった。
危ない
また、説明が長くなる…
しかし、この会話の続きが思いつかないかも
私が会話の続きを捜してキョロキョロしていると、前方から女性が歩いてきた。
「すみません遅くなりました。急いでたら道草をしてしまって」
急いで道草
意味が判らない…
私が、その女性の言葉に戸惑いを感じている頃、
戦士と勇者は気にする事もなく、会話を進めた。
私は黙って会話を聞いていた。
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