苺より甘いトマト
人形遊びも 俊夫の得意だった。
特に着せ替えなんかは、
親の目から見ても
俊夫が一番センスが良かった。
上から下まで同系色でまとめ
その服に合わせて
髪型まで 上手い事
セットしてしまう。

三つ子たちは 俊夫の
センスを自分達のものに
していった。

お花もお茶も
バイオリンも
全て 俊夫が一番だった。

三つ子たちの名前は
市子
知恵梨
林檎。

どうやら、知恵梨と林檎が一卵性
市子だけは もう一つの卵子だったらしい。

自然と 知恵梨と林檎がいっしょに遊び
市子が俊夫と 遊ぶ事が 多かった。

一度 この流れが出来ちゃうと
親も自然と この流れで
育てて行った。



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