はらり一枚、一滴
僕はポケットから出した手を、額にあてて必死に思い出した。
だけど
残っていたのは
銀杏の残り香だけ。
「っくせぇ」
やっぱりあれは、
銀杏ババアかもしれない。
終
だけど
残っていたのは
銀杏の残り香だけ。
「っくせぇ」
やっぱりあれは、
銀杏ババアかもしれない。
終