はらり一枚、一滴
まるで誰かが後ろに居るようだ。


その違和感が確信へ変わるまで…そう長い時間はかからなかった。



さくさ……

立ち止まり銀杏を拾う。


さくさくさくさくッ

先ほどの伺う様な視線は消え、それは標的へと変貌した。

くる、来る、来てる…何かが!


僕は慌てた。



時は既に遅し…





ドガッ


うっ…!


僕は今、見えない何かに頭を殴られ、馬乗りにされ…首を絞められて…いる。

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