キミへの気持ちの伝え方
それから数日後の休み時間、移動教室で一年生の廊下を歩いていると聞き慣れた声がした。
伊織だ…。
さり気なく声のする方を見てみる。
するとそこには愛おしいあの子が居た。
伊織は昔からの明るい性格ですでに友達が出来たようだった。
そこにちゃっかりあの男子も居る所は気に食わないけど…。
よっぽど凝視していたのか伊織がこっちの存在に気付く。
さすがに怪しかったか…?
そう思いその場を去ろうとすると伊織がこっちに笑顔で手を振ってくる。
…可愛い。
心の呟きは内に留めておき小さく笑いながら手を振り返す。
すると何故か周りに居た女子が騒ぎ出す。
……?
少し気になるけど休み時間が残りわずかなのでその場を去る事にした。