キミへの気持ちの伝え方

「淳!」
「くわぁあぁぁ~~~眠い…。ん、どうした?」
「(なんだか犬みたい…)あの、さっきはありがとう!助かっちゃった」
淳が教えてくれてなかったらきっと今頃は先生の超がいくつもつく長い長いお説教を食らうところだったよ…。
「あれ?でもなんで寝てたのに解ったの?」
そういえば淳は私が先生に当てられた時もずっと寝てて質問の内容も私が困ってた事も知らなかったはず。
なのになんで解ったんだろう?
「あそこなら一年前にやった所だから、寝てても大体は解るよ?」
「…え?」
い、一年前?
「どうして一年前なの?」
「んー、なんか中2の辺りからとことん授業が退屈になってきて先走って勉強してたらこうなってたかな?」
「えぇぇ!?」
淳って天才な人だったの!?
てことはてことは、受験シーズンも高校の勉強してたのかな。
うわぁ、凄いなぁ…。
でもその分他の人より頑張ってきたんだろうな。
「いっぱい頑張ったんだ!偉いね!」
「……」
…あれ?
何で沈黙?
私変な事言っちゃった?


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