絆…永遠のツインソウル
学校の帰り道……。

「可愛い…っ!」

黒くて長い髪を後ろで束ね私と同じくらいの背丈
生まれて初めて出来た
同級生の親友が、
目の前を歩く茶色の毛並みの猫を
指差しながら
子猫に近寄り、
しゃがみこむと、
猫の頭をなでながら遊びはじめた。


(…)

私は何も言わず
ただ、
親友となでられている猫をガンミして見ていた。


「あっ…待って」

親友のまゆから逃げるように茶色い猫が道路を
猛スピードで横断し
駆け出す。



「あっ危ない!!」

のまゆの声が
耳にかすかに入り
身体は、茶色い猫を
いつの間にか追い掛けている自分。

とっさに右を振り向くと、
右から走って来た黒い車の“ピ〜っ”と言う
クラクションが鳴り響き、
スローモ‐ションで近づいて来た……。


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