虹のかかる恋

初めての友達

今日は希望ヶ丘高校の入学式。
私はここに今日、入学する。




「あー!!もう最悪!!」
「入学式そうそうどうしたよ??
 本当にすぐ大きな声出すんだから!!陽菜は!!」

華那というのは私。
高橋陽菜[たかはしひな]。
それで友達の加藤彩夏[かとうあやか]。

「だってー!!今日、入学式だよ??
 入学式当日雨とか本当に最悪!!」
「コレはお天気雨!!
 入学式終わったら晴れてるよ!!」
「あ、じゃあ虹が見れるかもだよね!!
 虹が見れれば許してやる!!」


希望ヶ丘高校は山の上にある。
だから、雨が降りやすいのか…そんなわけないでしょ!!
そんな高い山じゃないんだから!!


入学式が終わって、決まった教室
簡単に言えば1年間お世話になるクラスに移動。
彩夏とはこの1年、同じクラスになれて正直一安心…。

「彩夏と同じクラスになれてよかったー」
「だね!!離れたら絶対、泣いてたわ!!」
「嘘つけ!!」


クラスに移動してからは、簡単な自己紹介。

「高橋陽菜です。よろしくお願いします♬」

ふぅー…とため息をしながら座った。
そのあともだんだん続いていく。

「はーい!!えと、俺は桜田空。よろしくーっ!!」

なんかうるさいのいるなー。
あれか。
クラスに1人はいるムードメーカーみたいなやつか!!
そうか…よし顔、見てみよう。

チラッ

「ん??」

桜田空[さくらだそら]さんと目が合ってしまった…!!
でも、思ってた以上にはカッコイイかも…
いや、でも…うーん…


いろいろ考えていたら、自己紹介の時間は過ぎて
HR時間になって、もう号令をかけて解散のところだった。

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