虹のかかる恋
ピーンポーン♪

「き…きた…。」
この音は待ち望んでいた音ではない。
逃げたい音だ。

「陽菜ー??いるだろー??開けろー!!」
「は…はーい…」

がちゃ



「お、陽菜だ。アレ??一人暮らし??」
「あ、うん。高校生からね。実家はすぐ近くだけど。」
「そか。結構、キレーにしてるもんだな。」


なにそれ!!
私は部屋が汚いイメージでもあったのか!!

「んじゃー何すっかー??」

あれ…さっきの話はしないんだ。
アレ?!なんで私しょぼーんってしてんの??
そんな聞きたかったわけじゃないんだし!!

「おーい??陽菜??
 なに1人であわあわしてんだ??」
「ひゃい?!」

変な奇声を出してしまった。

「…ププ…ハハハハッハ!!
 なんだ今の声!!可愛いー!!」
「なっ…/////」

何言ってるんだ!!という恥ずかしさとともに
女子に慣れているんだというショックな感情があった。




「なぁ、陽菜ー腹減ったー」


もうとっくに7時という、夕御飯の時間になっていた。

「あ、ごめん!!今日は…カレーでいい??
 来るとは思ってなくって楽なものになっちゃうけど…。」
「全然いい!!俺、カレー大好きだから!!」

いろいろ考えてる私とは別に
空はテレビの横に置いてあったゲームをしていた。


30分経ってカレーが完成した。

「おっうまそー!!いっただっきまーっす!!」
「どーぞどーぞ」

ぱくっ

「うんま!!家のやつよりうまいんだけど!!」
「本当??ありがとう♪」

褒められたときすごく嬉しかった。
私は空に作ってよかった。って改めて思った。


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