出会う前のキミに逢いたくて
押し流されるように改札を抜け、目指すホームへとつながる階段をのぼった。


地下のコンコースは夏の生暖かい空気が充満していて、この世のものとは思えないほどの不快指数。


疲れを身にまといつつ、早足で階段を駆け上がった。


ホームの列に並んで、列車の到着を待つ。


残業終わりの人が半分。


あとの半分は、飲み会の帰りといったとこかな?


何となく、女性たちのメイクがいつもより濃い気がする。


・・・そうか、今日は金曜日だった。


週末出勤が当たり前のオレは曜日感覚が鈍くなってるみたいだ。






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