出会う前のキミに逢いたくて
玄関は人気女優の住まいだけあって立派でお洒落だった。
いかにも高そうな銀製のオブジェが睨みをきかせる。
オレは裸足のままカーペットに足をのせた。

するとどうだろう。
行き止まりみたいにそこから前へ進めないのだ。
おかしいな。確かにそこには何もないのに。
さらに不思議なことに中空でひそひそ声が響いた。
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