出会う前のキミに逢いたくて
しかし・・・


神様って奴は時に非情で、マヤはテレビ売り場のフロアでエスカレーターを降りると、つかつかとオレの元へやってきた。


そして・・・


「新しいテレビを買いたいんです。相談にのってもらえませんか?」
などと事もあろうに話しかけてきたのだ。


「☆〇♯△」
オレは言葉にならない言葉を発した。


マヤはキョトンとしている。


彼女の身なりは上質だった。


プロ野球選手の奥さんともなれば当然かもしれない。


もはやオレとは釣り合わない。




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