出会う前のキミに逢いたくて
音楽がかかってなかったら、まるでお通夜状態だ。
曲がフェイドアウト、次の曲が流れ出るまでの間の無音がたまらなく寂しい。
まるで、音のない世界に迷い込んでしまった2人みたいである。
「あのさ・・・」
口火を切ったのはマサキのほうだった。
バカバカバカ・・・。アホアホアホ・・・。
心の底から申し訳ないと思った。
わたしが先に声をかけるべきじゃないかよ。
だってだって、本当にショックなのは彼のほうなんだから・・・。
わたしなんて、まだまだだな。
人として、全然できてないよ。
不出来な自分に、無性に腹が立った。
自分で自分を心の中で罵る。
一方で、私なんかより何十倍、いや、何百倍も立派なマサキをあらためて尊敬した。
「今度の大会でとりあえず、野球は一区切りだな」
「うんそうだね。残念だけど、仕方がないよね」
会話が続かず、また部屋がしんと静まり返る。
わたしが次の話題を用意できないせいだ。
全部わたしのせい。
曲がフェイドアウト、次の曲が流れ出るまでの間の無音がたまらなく寂しい。
まるで、音のない世界に迷い込んでしまった2人みたいである。
「あのさ・・・」
口火を切ったのはマサキのほうだった。
バカバカバカ・・・。アホアホアホ・・・。
心の底から申し訳ないと思った。
わたしが先に声をかけるべきじゃないかよ。
だってだって、本当にショックなのは彼のほうなんだから・・・。
わたしなんて、まだまだだな。
人として、全然できてないよ。
不出来な自分に、無性に腹が立った。
自分で自分を心の中で罵る。
一方で、私なんかより何十倍、いや、何百倍も立派なマサキをあらためて尊敬した。
「今度の大会でとりあえず、野球は一区切りだな」
「うんそうだね。残念だけど、仕方がないよね」
会話が続かず、また部屋がしんと静まり返る。
わたしが次の話題を用意できないせいだ。
全部わたしのせい。