出会う前のキミに逢いたくて
長い沈黙・・・
電話だというのに。
走り去る車のエンジン音。
遠くではクラクションが騒がしく鳴ってる。
「やっぱ・・・ショックだよ」
前田くんがようやく口を開いた。
そこには溜息とやるせなさが混じっていた。
「ショックだよね・・・」
わたしもおうむ返しするのがやっとだった。
病気が発覚してからずっと思考が停止したままだもの。
「オレ、今度の大会は何が何でも優勝したい。
いや、優勝するよ。絶対。
それがあいつにとって、最高の薬になると思うから」
いつもは寒いギャグばかりの彼だけど、今日は真剣だった。
わたしは胸が静かに熱くなった。
電話だというのに。
走り去る車のエンジン音。
遠くではクラクションが騒がしく鳴ってる。
「やっぱ・・・ショックだよ」
前田くんがようやく口を開いた。
そこには溜息とやるせなさが混じっていた。
「ショックだよね・・・」
わたしもおうむ返しするのがやっとだった。
病気が発覚してからずっと思考が停止したままだもの。
「オレ、今度の大会は何が何でも優勝したい。
いや、優勝するよ。絶対。
それがあいつにとって、最高の薬になると思うから」
いつもは寒いギャグばかりの彼だけど、今日は真剣だった。
わたしは胸が静かに熱くなった。