【短編】純情彼氏



「きゃー!晃!雨降ってきた!」


「うわっ…こりゃ本降りだな…」


晃は、よしっと呟いて
あたしの手を引っ張った。


「え…ちょっ!あ…晃?!
どこ行くの?!」


どこに向かうかわからないあたしは、
晃の背中に問い掛ける。


「俺ん家!」


「ふぇ…?」


あまりに急な出来事に
あたしは、変な声が出てしまった。



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