【短編】純情彼氏



だって、初めての感覚だし…


晃の匂いは、こんななんだ。とか
晃の体温は、こんななんだ。とか
晃の胸板は、こんななんだ。とか
晃の腕の太さは、こんななんだ。とか


そんなことを考えていた。


「舞花……」


耳元で、囁かれた甘くて低い声に
ドキッとしてしまう。


こんなに近くで、晃を感じるのは
初めてだから……。



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