【短編】純情彼氏



「晃…」


あたしは、晃の名前を呼ぶ。


「もう…何でそんな格好で出てくるの?
こっちが必死に抑えてんのによー…」


あたしは、晃の言ってる意味が
イマイチよくわからなくて
腕の中で首を傾げる。


「だからっ!そんな可愛い格好されたら
今にも舞花襲っちゃうかもしんねーの!」


晃は、抱き締める腕の力を強めて
ハァ~…と息を吐くと

今度は、力を緩めて、あたしを離した。




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