【短編】純情彼氏



気付けば、あたしの目からは
涙目が溢れていた。


「ふっ…ふぇ…うぅ~…」


晃は、そんなあたしを見て
驚いた顔をしていた。


「舞花、どうした?」


さっきまで、机に向かっていた体が
今度は、あたしの方を向く。


座っていても、やっぱり
あたしより背の高い晃は
座高も高くて…


自然と見上げる形になる。



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