【短編】純情彼氏
「舞花…」
「な…なに?」
あたしは絶対赤くなってる顔を
晃に見られないように背けて返事をした。
「ふっ…舞花、可愛い」
「は…?!え…なっ…///!」
滅多にそんなこと言わないのに…っ!
「舞花?俺、今舞花にキスしたら
きっと止まんなくなる」
自分でそう言ったのに…
「キス、していい?」
なんで、あたしに聞くの?
「………う、ん」
断れないに決まってるのにさ。
あたしは、顔を背けたまま頷いた。
「こっち、向いてくんなきゃキス…できない」
そう言われても…
恥ずかしくて晃の方を向けない…!