【短編】純情彼氏
すると、晃は
あたしの耳元で…
「舞花、こっち向いて…?」
甘くて低い声で呟いた。
「…っ!」
晃は、わかってる!
あたしがさっきから耳元で囁かれる度に
ドキドキしてることっ!
あたしは、なんだか負けた気がして…
「晃、いじわ…んっ…」
晃の方を向いて、文句を言おうと思ったのに
結局最後まで言えなかった。
だって、晃が…
キスをしたから。
「ちょ…ん…ふっ…」
チュッ一とゆうリップ音とともに
晃の唇が離れていった。