【短編】純情彼氏
「やべ…やっぱ止まんなくなりそう…」
顔を赤く染めた晃が
照れたように笑った。
「無理……しないで…ね?」
そんな晃を見て
あたしは、恥ずかしいことを口にしてしまった。
勿論、晃も驚いた様子で………
だけど、それを見れたのは一瞬で、
あたしはまた、晃に抱き締められた。
「あー、俺は一生舞花には適わねぇな」
「ぇ…?」
「最初にゆっとくけど、
舞花の初めては、全部俺がもらうから。
初めての彼氏も…
初めてのキスも…
初めての体験も…
初めてのプロポーズも…
舞花の初めては、全部俺の。
もちろん、俺の初めても全部舞花の。」
晃は「覚悟してて」と言って
キスをした。