【短編】純情彼氏
「舞花、本当に俺に舞花の初めてくれる?」
「当たり前でしょ!」
だけどさ、俺欲張りだから…
「俺は、舞花の初めてもほしいけど
舞花の全部もほしいんだ」
「え?」
舞花は首を傾げる。
舞花のこの仕草好き。
この仕草も俺のもんにしたい。
「なあ、俺舞花の全部がほしい」
俺は、スッと舞花の目の前に
小さな箱を出した。
「舞花、開けてみ?」
舞花が箱をあけて
中身を見たと同時に…
舞花の目から涙が流れていた。