【短編】純情彼氏
「ねえ、晃…これ…っ」
「うん、結婚して?俺と」
舞花の指先から指輪を取って
左手の薬指の指先まで持っていく。
「舞花…返事は…?」
黙ってる舞花に不安が募る。
「俺じゃ、ダメ?」
すると、舞花は
「あたしで…いいの?」
と、聞き返してきた。
「俺は、舞花じゃないとダメ」
素直な気持ちを舞花に伝える。
「あたしも…晃じゃなきゃヤダ…
晃の、お嫁さんにしてください。」
なんて、可愛い返事。
俺は、指先で止めていた指輪を動かして
薬指に入れていく。
あ~、やばい。
俺、今死ぬほど幸せだ…。