【短編】純情彼氏
「痛いなー!何すんのよー!」
涙目であたしを見る未智。
そんなに強く叩いてないのに!
「未智が変なことゆうからでしょー!」
「変なことじゃないでしょ?
付き合ってるんだから
あんなことや、こんなことも
するもんでしょ?」
なーんてことを真顔で述べた未智。
いやいやね?
そうなんだけれども……
「あたしたちは、あんなことも
こんなことも、してないの!」
あたしの言葉に、未智の目が丸くなる。