【短編】純情彼氏
「あははは…!」
未智の顔はホントにマヌケで…
笑いが止まらない!
「ちょっ…ちょっと待って!」
未智は、笑ってるあたしの目の前に
手をパーにして、頭を抱えていた。
「あんたたち、付き合って1年でしょ?」
「うん」
「え、じゃあ、キスしたことある?」
未智の質問に今度は、あたしが目を丸くする。
「な…ななな…何言ってんの?!」
あたしは、今自分が顔赤くなってることがわかる。
「いやいや、そのままの意味よ?」
未智の顔がいつになく真剣。