【短編】純情彼氏
嫌とか思わない。
晃がしたいと思ってくれてるのなら
したいって思う。
だって、晃が大好きなんだもん。
「未智~…あたし、魅力ないのかなあ?」
あたしは机に顎を乗せて
目だけを上に向けた。
すると、未智は
「その顔で、晃くんに言えば
いいと思うよ?」
なんて、よくわかんない返事が返ってきた。
「未智のばかぁ~!」
「なんで、あたしがばかなのよ」
未智がそう言ったときに
本鈴のチャイムが鳴って、先生が教室に入ってきた。