【短編】純情彼氏



嫌とか思わない。
晃がしたいと思ってくれてるのなら
したいって思う。


だって、晃が大好きなんだもん。


「未智~…あたし、魅力ないのかなあ?」


あたしは机に顎を乗せて
目だけを上に向けた。


すると、未智は


「その顔で、晃くんに言えば
いいと思うよ?」


なんて、よくわかんない返事が返ってきた。


「未智のばかぁ~!」


「なんで、あたしがばかなのよ」


未智がそう言ったときに
本鈴のチャイムが鳴って、先生が教室に入ってきた。



< 7 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop